チョークレビュー

チョーク(白墨)を愛する人のチョークレビュー

2.--不二白墨製造--不二チョーク(ダートレス) ※炭

【ギャラリー】




下に記す通り、外箱と中身が一致していないため、このチョークのイラストにある凹凸は、実際にはありませんでした。
事業所かつ、インターネット上にも電話番号等の情報が出ているため、差し支えないと判断し、特に加工せずアップロードします。不都合等があればご連絡ください。



底面には「焼きせっこう製」の文句。上部には、シール貼りで「炭酸カルシューム製」。



円筒型チョークの元祖・・・早速わからない文句が登場しています。



同様に、外箱と中身が一致していないため、このように外箱の中にさらにダンボールの囲いがある不自然な箱になっているものと思われます。



※理由は不明ですが、どうやら箱と中身が一致していないようです。
 箱の上部には炭酸カルシューム製とシールが貼られており、底部には焼きせっこう製と印
 刷されていますので、恐らく焼き石膏チョーク用の箱に炭酸カルシウム製のダートレスを
 入れて販売している物と思われます。
 今回紹介するのは、炭酸カルシウム製の「ダートレスチョーク」です。


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【基本データ】
メーカー:不二白墨製造所
所在地:岐阜県大垣市
商品名:不二チョーク(ダートレス)
原料:炭酸カルシウム
状況:販売中


入数:72本
価格:400円(2021年時点)
1本:5.6円


1本の重さ:11g
1本の長さ:6.6cm
1本の太さ:直径0.9cm


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【3段階評価】
完全なる主観により、A~Cの3段階で評価


①持ちやすさ C
※他のチョークと比べると長さ、太さともミニマムなので、持ちやすさに関してはあまり考えられていないようです。特に長さはニューポリ(7.8cm)の85%程度の長さしかないので、使い始めの時点で既に多少の短さを感じます。あと、個体差ですが反りのある製品が多いので、その点を加味するとCでした。


②書きやすさ B
※値段の割には、というところでしょうか。炭酸カルシウム製の中でも相対的に硬めの書き味です。また、線を引くと時折引っかかる、色飛びするといった感じで、粒子の不揃い感は多少ありますが、45分の授業を完走しきれないほどの不愉快さはありません。


③折れにくさ A
※炭酸カルシウムなので、相応の折れにくさです。


④手の汚れにくさ A
※商品名がダートレス(汚れ、レス)なので、確かに汚れません。何度か強くこすると手に付く程度のコーティングなので、普通に使っているだけでは手は汚れません。
そのコーティングが、数あるチョークの中で最も無色に近いため、一見コーティングされているようには見えません。光の具合でテカリが見えるのがコーティングです。


⑤粉の少なさ C
※炭酸カルシウム製のチョークの中でも硬い方だと感じるので、黒板に当たって削れ出る粉(破片)も多くなります。


⑥消しやすさ S
※これには、わたくしも子どもらも驚きました。見てくれから書き味から、値段相応だと判断し、「在庫だけで十分」と思っていました。授業が終わった後、黒板係が「このチョークめっちゃ消しやすい」と報告してくれなければ気付きませんでした。このチョーク、めっちゃ消しやすいです。消しやすさでは群を抜きます。ゆえにSランクを付けました。


合計  14/18点


A=3点として計算
最高の合計点は18点


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【レビュー】
2本目の記事にして、早速全国展開ではない(であろう)マニアックなチョークだと思います。
不二白墨製造所、岐阜県大垣市にあります。ホームページも何もなく、ネット通販にもありません。情報がない中ですが、辛うじて電話番号は検索でヒットしましたので、訪問日を相談して現地まで調達に行きました。
大垣駅から南へ徒歩20分程度。市役所の南すぐです。庭、門のある、木造で少し広めの昔ながらの家屋といっても通用しそうな佇まいでした。加えて、どこにも会社名や商品名のアピールもないので、入るのには多少躊躇いました。親切に、既に玄関先にダンボール詰めしてくださっていたので、そのまま持ち帰ることができました。
電話口で、「チョークを譲ってほしい」と伝えただけで、特に問われることもなくダートレスが渡されたので、他の(焼き石膏製などの)チョークもあるのか、次回買いに行くときに尋ねてみようと思います。円筒型チョークの元祖という文句についても、気になります。


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不二チョーク(ダートレス)の特徴は、やはり消しやすさに尽きます。黒板係からは好評をいただいております。筆圧の強い人間が普通に書いた後、きれいなラーフルならばサッとひと拭きで消えます。それでいて、白色の発色も悪くなく、薄くもないので、トータルの使い勝手は中々いいですね。さらに挙げるならば、値段の安さ。正直、この値段で書きやすさを求めるのは筋違いですし、何なら秀でた点のない、書ければよい消耗チョークであったとしても全く文句はないのですが、ダートレスには消しやすさという一級のポイントがあります。黒板やラーフルとの相性や湿度もあるので何とも言えませんけど、この消しやすさはありがたいです。


今回は白チョークのレビューなので深入りしませんが、ダートレスの青チョークの発色は、他社の青チョークと比べるととてもきれいです。通常、黒板に青色チョークは用いません。少し離れて見ると、黒板の緑と同化してしまって見えづらいからです。どうしても色分けで多色を使用したい時のみ使います。しかし、不二チョークの青は鮮やかな明るい青色なので、ちょっとした囲みに使っても差し支えない青チョークです。子どもたちも「きれいな青色」と表現していました。ニューポリでも、青、緑のチョークは全く減らないのですが、この青は積極的に使いたくなります。赤はうっすらピンク色です。そんな不二チョークのカラーチョークについては、また。


実際に黒板に書いた時の太さや発色、チョーク同士の比較等はいずれできたらと思います。

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